売上と利益。形無しと型破り。

売上と利益。形無しと型破り。
こんにちは!オルセル齋藤です。


「売上と利益、どちらが大事なのか?」

もちろん、どちらも大事ではありますが、それでもどちらか一つだけ選ぶとしたらどれなのか?


セミナーで皆様にお聞きすると、だいたい半分半分になります。

私なら間違いなく「利益」です。

売上が上がっても、利益が無ければただ働きですが、逆に売上が0でも利益があるのであれば、働かずに利益が入ってきていることになります。
売上0で利益1億円。
まさに夢のような生活です。
もちろんそんな事業は絶対にないのですが。

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この答えは、先人たちがフレームワークとして正解を出してくれています。

「ライフサイクル」と言われるものです。

例えば、ネットショップを立ち上げたばかりのころ、もしくは成長している時には、利益よりも売上を優先させなければなりません。

なぜなら、まだ独り立ちできていない「子供」のショップは、体を大きくしなければならないからです。

利益を犠牲にしても、売上を取っていくことで、ネットショップの顧客が増える=ネットショップの体が大きくなり、将来の利益の源泉ができます。

逆に、最初から利益ばかりを狙っていると、売上が5万円とか10万円とかで止まってしまい、利益率が良くても、利益額が1万円、2万円となり、本末転倒の結果になってしまいます。

一方で、売り上げの伸びが止まってきた、もしくは落ちてきた「大人」の段階になれば、今度は売上よりも利益を優先させます。
体が成長しきったのであれば、収穫の時期です。
なるべく売上を落とさないようにして、利益を取れる体質に変化させていきます。
うまくいけばさらに売上が上がっていくこともあります。

もっとも、そのままの状態を続けると、売上が徐々に下がっていき、利益が取れなくなってしまいます。
そこで、新たな商品を投入したり、別の市場に出店したり、別のカテゴリのショップを作ったりする必要があります。

これは「事業ライフサイクル」と言われる先人が作ったフレームワークです。


前回のセミナーで、

元々売上が0だった商品を、3ヶ月間営業利益率3%で我慢して販売
 ↓
ある程度(月120万円ほど)売上が上がったところで、一気に商品の原価をアップ。
 ↓
結果として、売上は下がった(月100万円弱)ものの、利益率38%になりました。

という、事業ライフサイクルの事例をお話ししました。

このショップは、今月はセール中なので利益率でいうと5%ほど価格を下げていますが、5日経過時点で70万円程度いっており、売上は先月の倍ほどいく見込みです。

ビジネスのフレームワークは色々ありますが、学ぶことでネットショップの運営を好転させるきっかけになるかもしれません。

「型があるから型破り。型がなければ形無し」というのは、歌舞伎の18代中村勘三郎さんの言葉です。

基本がある人がオリジナルなことをやるから成功する。
基本を無視して好き勝手やると失敗する。
だから、まずは基本に忠実でなければならない。

自己流は失敗の元。
耳が痛い方は私だけではないのかも。
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