ネットショップの値上げ事例を通じて、論理とバイアスを学ぶ

ネットショップの値上げ事例を通じて、論理とバイアスを学ぶ
こんにちは!オルセル齋藤です。

GWも終わり、ネットショップもまた本格的に再開!という方も多いのではないでしょうか。
年末年始同様、売上が上がらないというご相談もいただきますが、回復するので大丈夫です。

色々な価格が上がってきている中で、値上げをお考えの方も多いのではと思います。
値上げするのであれば、無難に少しずつ上げていくのが良いです。
当たり前なのですが。

私が運営している事例では、2ヶ月かけて10%の値上げをして、販売個数に影響なく売上・利益をアップさせることができました。

一方、販売が好調でレビューもたくさん入ったからといって、一気に20%以上も値上げをしてしまったショップは一気に売れなくなってしまいました。
これも当たり前なのですが。


ここから学べることは2つあります。

1つ目は、論理的に物事を考えないと痛い目に遭うということです。

発売開始でレビューが2ヶ月で50件に増えたのは素晴らしいことですが、それと価格を20%以上もいきなり上げても売れるということには全く繋がりません。
レビュー50件と20%の値上げとの間にはなんの論理性もないのです。

今回のずれほどではないにせよ、論理的に整合していない施策をしてしまうことは意外とあるはずです。
広告はお金がかかるからやらないとか、セット商品を作れば売上アップに繋がるとか。
もちろんそのような結論になる場合もありますが、あくまで現状をしっかり分析した上で、それが論理的に繋がるのかをよく考えなければいけません。

ご自身の判断がなぜそう言えるのか、他に方法はないのかなどを論理的にしっかり考えてから対策した方が良いです。


2つ目は、バイアスです。

バイアスとは「先入観や固定観念などに基づいて、ある物事や人物を偏った視点でとらえ、評価や判断を行うこと」を指します。

例えば、

0%→5%
61%→66%
95%→100%

を比較すると、同じ5%のアップなのに印象が違うはずです。

これは、私たちのものの見方にはバイアスがかかっているからです。
だから、値上げをする場合には、人間のバイアスを考えながら対策していくことが必要です。

バイアスというのは厄介で、「レビュー50件→一気に値上げしてもOK」と思い込んでしまうのもまた、バイアスの仕業です。

人は誰しもバイアスがかかっており、バイアスから完全に逃れることはできません。
特にネットショップの運営を孤軍奮闘されている方は、自己流の考えで失敗してしまわないように、特に気をつける必要があると思います。

論理的に考えること、そして、場合によっては第三者の力も借りて論理的なルールに沿って運営していくことも必要です。

バイアスは諸刃の剣で、ご自身にとっては気をつけるべきこと、そしてネットショップの売上アップには強力な武器になります。
とても面白いので、またご紹介させていただければと思います。
一覧に戻る

お問い合わせ