「なぜ」の重要性を楽天ECCの広告営業から学ぶ

「なぜ」の重要性を楽天ECCの広告営業から学ぶ
こんにちは!オルセル齋藤です。

楽天市場に出店していると、広告の営業が楽天のECCというコンサルからきます。

1月の終わりから自動開閉ゴミ箱のショップの運営をお任せいただいているのですが、今週、広告の営業を受けました。

これは、先週、「ご挨拶」という名目で電話をかけてきて、

「ご状況はいかがですか?」というヒアリングの際に、私が

「ママがオムツを捨てる時に便利というレビューなどがあります。実際に運営してみないとわからないことも多いですね」

と伝えたことを受けてのものです。

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<ECCの営業>

「楽天市場にはママ割という、ママの専用サイトがあります」

「ママ割の広告は7万円からで、ここに広告を出すことで、ママに対する認知度を上げることができます」

「ママたちに、オムツを捨てるのに便利ということを伝えて、買ってもらいましょう」

「認知度を上げて、それをスーパーセールやお買い物マラソンなどの際の売上に繋げましょう」

「ROASはうまくいって100です」

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という内容のものでした。

皆様はこの営業についてどのように考えますか?



これに対して私は下記のように回答させていただきました。

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<私の回答>

「そもそもゴミ箱は目的買いをするものであり、ふらっと立ち寄って買うようなものではない。これはデータを見てもらえば明らかなはずだが、この点についてはどう思うのか?」

「ママ割のサイトを見ると、ミルクや哺乳瓶、ベビーベッドなどの商品への誘導はあるが、ゴミ箱への誘導はない。そもそもどのようにしてゴミ箱に誘導をするのか?該当するカテゴリーが見当たらない」

「そして、ママたちに、オムツを捨てるのに便利と伝えるというが、どうやって伝えるのか?」

「ママ割に掲載することでスーパーセールやお買いものマラソンの際の認知度を上げる理論的根拠は何か?根拠が見えない。
ちなみに、現状毎日レビューはどんどん増えているが、それを上回る効果はあるのか?
というか、そもそもママ割って知っている人あんまりいないのではないか?」

「ROASが100ということは1万円の広告費で1万円の売上ということ。そのような数字で他のメリットも見込めないなら広告を出す意味は全くないと思うのだが、それについてどう思うのか?」

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どれにも答えてもらえずに、終話しました。

楽天市場の広告営業に限らず「何をするのか」を考えるには、「なぜそうなるのか?」をよく考える必要があります。

トヨタ自動車では「『なぜ』を5回繰り返しましょう」というルールがあるそうです。

「ママのレビューが入っているからママ割の広告を出しましょう」という今回の事例はあまりに安易ですが、似たような思考に陥ってしまうこともあるかもしれません。

ご参考になりましたら幸いです。
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